群発頭痛とは

【群発頭痛】を知らない方に知ってもらいたい。

 

群発頭痛に悩む患者は千人に一人程度と言われています。

片頭痛に悩む患者が十人に一人程度の割合ですので、比べるとかなり少ないと言えます。

よって認知度も低く、この記事を見て初めてお知りになった方も多いかと思われます。

 

群発頭痛とは何か。病名だけでも覚えていただけると幸いです。

 

群発頭痛とは

 

<痛み>

  • 一次性頭痛の中では最も痛みの強い頭痛。
  • 死にそうに痛いが、死ぬことはない。
  • 片方の眼、眼の上、こめかみのあたりの「えぐられるような」激しい痛み。 
  • 頭をかかえてころげまわるほどで、何も手に付かない。
  • 頭痛の側の眼が充血したり、涙が出たり、鼻が詰まったり、鼻汁が出たり、顔に汗をかいたり、まぶたがさがったり、脹れたりすることがある。

<特徴>

  • 片頭痛や緊張型頭痛とならぶ慢性頭痛の一種。
  • 頭痛は決まった片側に出現。
  • 頭痛発作を反復する期間は1ヶ月弱から数ヶ月続き、これを群発期という。 
  • 群発期は年に1~2回、あるいは2~3年に1回(慢性群発頭痛を除く)。
  • 頭痛の頻度は1日1回(隔日~1日8回の幅あり)。
  • 1回の頭痛は1時間程度で自然に治る(15分~3時間の幅あり)。※薬の効き方により差が生じる。
  • 睡眠中に起こりやすい。明け方の痛みで目をさますことが多い。

<治療>

  • 根本的な発症原因は確立されておらず、完治する治療法はない。
  • 予防治療や抑制治療などで群発期を乗り越えるしかない。
  • 一般的な頭痛薬ではほとんど痛みを抑えることは出来ない。

<特有の悩み>

  • 睡眠中に起こりやすい為、群発期は寝不足と痛みで疲労困憊になる。
  • 発作が起こると仕事も手に付かなくなる為、社会的立場にも影響してしまう。
  • 治療にかかる薬代が高額である。
  • 群発期での飲酒はほぼ必発。他にも特定の食べ物(チョコレートやチーズ等)の摂取、入浴や著しい環境変化によって誘発されることがある。

  • 群発頭痛の認知度が低い為、偏頭痛とよく勘違いされる。

  • 群発頭痛の対処を知らない医師も少なくない。